２０２０年８月２４日で一橋大学アウティング事件から５年を迎えます。私自身、この時期になると亡くなった彼に思いを馳せる事が増え、胸が苦しくなります。とりわけ今年は亡くなられて５年という一つの区切りとなる年であるというだけでなく、私自身が彼と同じ歳を迎える年でもあります。なぜ、一橋大学マーキュリータワーのベランダから25歳という前途ある若者が身を投げなければならなかったのか。それはどれだけ彼にとって辛い選択だった事でしょうか。彼は将来どんなことをしたかったのか、身を投げた際には何を思い、何を諦め、誰を憎み、誰に感謝したのか。そんな事をこの時期になると考えます。
この８月２４日という日は、日本のゲイライツにとっても一橋大学にとっても忘れてはいけない日です。年に一度皆で彼に思いを馳せる日として大切にしたいと思い、一橋大学LGBTQ+ Bridge Networkは哀悼の意を込めこの様な追悼動画を製作する運びになりました。今年は新型コロナウィルスの影響により現在一橋大学に入構制限が敷かれ、毎年実施していた献花台の設置ができませんでした。しかし、その代わりに映像作品として多くの人に私たちの想いを聴いてもらえる機会になりました。今彼に何を想うのか、大学をどうしていきたいのかを私含め３人の一橋学生が語っています。ぜひ私たちに貴方の２０分をください。
今回は映像作品に加え、追悼メッセージの募集も行います。ホームページ上の「VOICES」のフォームから送れるようになっています。集まったメッセージはまとめた上で責任をもって遺族の方々にお送りする予定です。投稿の際は匿名でも構いません。 どしどし、VOICESからメッセージを送ってください。
LGBTQ+ Bridge Network 代表
一橋大学大学院経済学研究科修士課程
本田恒平
〜追記〜
・この作品が東京新聞で紹介されました。そちらもぜひご覧ください。
東京新聞（2020年8月24日）アウティングされた一橋大院生の死から５年 弁護士になった同級生 「差別、偏見をなくしたい」
・この作品がBuzz Feedで紹介されました。そちらもぜひご覧ください。
Buzz Fees（2020年8月24日）事件が起きた時、私は高校生でした。ある学生の死から5年、後輩たちが紡ぐ思い